公益財団法人 本間美術館は、「公益」の精神を今に伝え、近世の古美術から現代美術、別荘「清遠閣」の緻密な木造建築の美、「鶴舞園」、さらには北前船の残した湊町酒田の歴史まで楽しめる芸術・自然・歴史の融合した別天地。

公益財団法人 本間美術館

Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館

企画展のみどころ

公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市] > 展示スケジュール > 【美術展覧会場】江戸の画家たち 第一部 円山派と文人画家

江戸の画家たち

主催/
公益財団法人 本間美術館
共催/
山形県・(公財)山形県生涯学習文化財団
後援/
酒田市・酒田市教育委員会
開館時間/
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入 館 料/一般/1,000円(900円) 
高・大学生/450円(400円) 
小・中学生/無料
※( )内は15名以上の団体入館料

上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」もご覧いただけます。

第一部 円山派と文人画家

学芸員のミニギャラリートーク

  • 「円山派について」◉2021年7月11日(日)
  • 「文人画家について」◉2021年7月25日(日)

※各ミニギャラリートークは、11:00より20分程度を目安に行います。 
※予約不要・参加には入場券が必要です。

円山応挙は、18世紀後半の京都を代表する画家です。伝統を重んじながらも写生や写実技法を加味することで、長く画壇に君臨していた狩野派に変わる新しい時代の絵画をつくり上げました。その偉大さから多くの弟子や影響を受ける画家がおり、のちに円山派を呼ばれ、近代日本画の礎を築いています。応挙が活躍した同時代、文人画(南画)というもう一つの新しい絵画が与謝蕪村や池大雅によって確立されました。中国の文人が描く高い教養と精神性の宿る絵画に憧れと大きな影響を受けながらも、詩的で大らかな画風は、明治初期まで大流行します。本展では、円山応挙を中心に影響を受けた画家たちと、池大雅や田能村竹田、谷文晁などの文人画家を紹介します。

円山派

【出品される円山派の画家】

  • 円山応挙
  • 長沢芦雪
  • 山口素絢
  • 月僊
  • 呉春
  • 森徹山
  • 伊藤若冲(参考出品)
  • 曾我蕭白(参考出品)
  • 岸駒(参考出品)
  • 森狙仙(参考出品)
  • 鼬図 円山応挙 江戸時代中期 山形県指定文化財 館蔵鼬図 円山応挙 江戸時代中期 山形県指定文化財 館蔵
  • 四睡図 長沢芦雪 寛政年間後期頃 酒田市指定文化財 館蔵四睡図 長沢芦雪 寛政年間後期頃 酒田市指定文化財 館蔵

高士像 円山応挙 天明3年 山形県指定文化財 館蔵高士像 円山応挙 天明年 山形県指定文化財 館蔵

  • 烹茶図 月僊 江戸時代中期 館蔵烹茶図 月僊 江戸時代中期 館蔵

枇杷烏図 山口素絢 江戸時代中〜後期 館蔵枇杷烏図 山口素絢 江戸時代中〜後期 館蔵

文人画家

【出品される文人画家】

  • 与謝蕪村
  • 池大雅
  • 青木夙夜
  • 福原五岳
  • 田能村竹田
  • 谷文晁
  • 渡辺崋山
  • 岡田半江
  • 帆足杏雨
  • 田能村直入
  • 中林竹渓
  • 亀田鵬斎

十二ヶ月山水図屏風 文政元年 谷文晁 館蔵

左隻展示期間:7月21日(水)~8月3日(火)左隻展示期間:7月21日(水)~8月3日(火)
右隻展示期間:7月2日(金)~7月20日(火)右隻展示期間:7月2日(金)~7月20日(火)

山水図 宮崎筠圃賛 池大雅 江戸時代中期 山形県指定文化財 個人蔵山水図 宮崎筠圃賛 池大雅 
江戸時代中期 山形県指定文化財 
個人蔵

山水図扇面 渡辺崋山 天保9年 酒田市指定文化財 館蔵山水図扇面 渡辺崋山 天保9年 
酒田市指定文化財 館蔵

  • 米法山水図 岡田半江 江戸時代後期 山形県指定文化財 館蔵米法山水図 岡田半江 
    江戸時代後期 山形県指定文化財 
    館蔵
  • 秋江泛舟図 田能村竹田 文政9年 酒田市指定文化財 個人蔵秋江泛舟図 田能村竹田 
    文政年 酒田市指定文化財 
    個人蔵

第二部 狩野派と浮世絵師

学芸員のミニギャラリートーク

  • 「狩野派について」◉2021年8月15日(日)
  • 「浮世絵師について」◉2021年8月29日(日)

※各ミニギャラリートークは、11:00より20分程度を目安に行います。 
※予約不要・参加には入場券が必要です。

狩野派は、日本美術史における最大の派閥です。室町時代に始まり、桃山、江戸と時の権力者のお抱え絵師となり、明治維新までの400年に渡り繁栄をしてきました。中国水墨画の技法を基礎とし、様々な注文をこなすことで表現を多様化。絵師としての個性は希薄と言われながらも、その表現は時代を反映したものと言えます。上流階層のために描いていた狩野派に対し、浮世絵師は大衆に向けて描きました。「浮世」とは現世のことで、まさに今を映した娯楽として楽しまれています。江戸中期以降は、色彩豊かな版画「錦絵」が大流行。抒情性に加え、今までにない大胆な構図や西洋的視点を取り入れることで、独自の進化を遂げています。本展では、狩野探幽をはじめとする江戸時代に活躍した狩野派と、葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵師による錦絵を紹介します。

狩野派

【出品される狩野派の画家】

  • 狩野正信
  • 狩野孝信
  • 狩野探幽
  • 狩野尚信
  • 狩野安信
  • 狩野益信
  • 久隅守景
  • 清原雪信
  • 狩野常信
  • 狩野周信
  • 狩野岑信
  • 狩野典信
  • 狩野栄信
  • 狩野芳崖
  • 福禄寿・松竹猿猴図 狩野常信 江戸時代前-中期 個人蔵福禄寿・松竹猿猴図 狩野常信 江戸時代前-中期 個人蔵
  • 龍頭観音・野馬・柳牛図 狩野探幽 江戸時代前期 酒田市指定文化財 館蔵龍頭観音・野馬・柳牛図 狩野探幽 江戸時代前期 酒田市指定文化財 館蔵
瀧門昇鯉之図 伝狩野正信 室町時代 館蔵瀧門昇鯉之図 伝狩野正信 室町時代 館蔵
吉野山・龍田川図 狩野周信・岑信 江戸時代前-中期 個人蔵吉野山・龍田川図 狩野周信・岑信 江戸時代前-中期 個人蔵

瀟湘八景図巻 狩野探幽・尚信・安信・益信 正保元年-慶安3年頃 館蔵瀟湘八景図巻 狩野探幽・尚信・安信・益信 正保元年-慶安3年頃 館蔵

浮世絵師

北斎漫画 全15編、全て公開

【出品される浮世絵師】

  • 歌川豊春
  • 葛飾北斎
  • 喜多川歌麿
  • 昇亭北寿
  • 歌川国虎
  • 三代歌川豊国
  • 初代歌川広重
  • 二代歌川広重
  • 歌川国芳
  • 安田雷洲(参考出品)
  • 本間北曜(参考出品)
東都名所高輪之夕景 初代歌川広重 天保3-10年頃 館蔵東都名所高輪之夕景 初代歌川広重 天保3-10年頃 館蔵
新板浮絵 両国之図 歌川豊春 江戸時代中期 館蔵新板浮絵 両国之図 歌川豊春 江戸時代中期 館蔵

奥州松しま舟遊び 三代歌川豊国・二代歌川広重 文久元年 館蔵奥州松しま舟遊び 三代歌川豊国・二代歌川広重 文久元年 館蔵

東都名所 芝浦汐干之図 初代歌川広重 天保2年頃 館蔵東都名所 芝浦汐干之図 初代歌川広重 天保2年頃 館蔵

源頼朝公大度諸士に宝を蒔きあたへ給ふ図 歌川国芳 嘉永5年 館蔵源頼朝公大度諸士に宝を蒔きあたへ給ふ図 歌川国芳 嘉永5年 館蔵