公益財団法人 本間美術館は、「公益」の精神を今に伝え、近世の古美術から現代美術、別荘「清遠閣」の緻密な木造建築の美、「鶴舞園」、さらには北前船の残した湊町酒田の歴史まで楽しめる芸術・自然・歴史の融合した別天地。

公益財団法人 本間美術館

Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館

企画展のみどころ

公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市] > 展示スケジュール > 市中山居の茶 -本間家伝来の茶道具-

開館70周年記念 市中山居の茶

・開館時間/午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
・入館料/一般900円(810円)学生400円(350円)小・中学生以下は無料
※()内は20名以上の団体料金になります。
※上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」もご覧いただけます。
《大井戸茶碗銘酒井》(重要美術品)《大井戸茶碗銘酒井》(重要美術品)
【学芸員によるギャラリートーク】・6月4日(日)午後2時~
《高麗青磁象嵌平茶碗》(山形県指定文化財)

《高麗青磁象嵌平茶碗》(山形県指定文化財)

本間家伝来の茶道具と掛軸を一堂に展示。

 「茶の湯」は桃山時代に千利休が「わび茶」を大成させて形成した日本独自の文化です。
本間家歴代当主では、五代光暉・六代光美・八代光弥が玉川遠州流を嗜んでおり、明治末から昭和初期には清遠閣の茶室「六明廬」における茶会が隆盛を極めました。緑豊かな庭園内での茶会は、室町時代後期に流行した「市中山居ノ茶」としての茶席を彷彿とさせ、離俗的であたかも山中にいるかのような心身のゆとりを与えてくれるものであったでしょう。
 本間家伝来の茶道具でも特に珍重されたのは、財政支援の御礼として庄内藩主酒井家などから拝領・伝来したものや、本間家の菩提寺である浄福寺の住職 菊池秀言から受け継いだものです。その多くは大切に何重もの木箱に納められ、その箱書には大名家で愛蔵されていたことを物語る蔵番(所蔵番号)などが記されていることもあります。
 本展では、本間家で大切に伝えられてきた茶道具と茶掛けを一堂に展示します。唯一無二の造形美と面白さ、茶人たちの美意識とおもてなしの心を感じて頂ければ幸いです。

【イベント】

清遠閣 茶会

第一部5月28日(日)表千家同門会庄内地区
第ニ部6月11日(日)玉川遠州流酒田支部
  • 【受付時間】9:30〜14:30
  • ※参加費は入館料込で1,100円
  • 予約なしで、どなたでも参加できます。

◎主な展示作品

  • 《古瀬戸平茶碗》(山形県指定文化財)《古瀬戸平茶碗》
    (山形県指定文化財)
  • 《割高台茶碗》(山形県指定文化財)《割高台茶碗》
    (山形県指定文化財)
  • 長次郎≪黒楽茶碗 銘さび介≫(酒田市指定文化財)長次郎≪黒楽茶碗 銘さび介≫
    (酒田市指定文化財)
  • 《唐物茄子茶入 銘七夕》《唐物茄子茶入 銘七夕》
  • 《唐物大海茶入 銘大内海》(山形県指定文化財)《唐物大海茶入 銘大内海》
    (山形県指定文化財)
  • 《古瀬戸茶入 銘老茄子》《古瀬戸茶入 銘老茄子》
  • 沢庵宗彭≪茶杓(共筒)≫沢庵宗彭≪茶杓(共筒)≫
  • 《高麗青磁瓜形横手水注》《高麗青磁瓜形横手水注》
  • 《古染付雲鶴文水指》《古染付雲鶴文水指》
  • 《古伊部榎肌水指》《古伊部榎肌水指》

大西浄林《八景釜》大西浄林《八景釜》

  • 松花堂昭乗≪円頓止観語≫(酒田市指定文化財)松花堂昭乗≪円頓止観語≫(酒田市指定文化財)
  • 仏頂和尚≪遺誡≫(山形県指定文化財)仏頂和尚≪遺誡≫(山形県指定文化財)
山田道安≪枯木鳩図≫(酒田市指定文化財)山田道安≪枯木鳩図≫(酒田市指定文化財)