Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館
施設のご紹介
空間と芸術のコラボレート。
昭和二十二年、戦後の荒廃した人々の心を励まし芸術文化の向上に資することを目的に本間美術館は創立され、本間家に伝わる庄内藩主酒井家・米沢藩主上杉家など諸藩からの拝領品を中心に展示活動を始めました。地域貢献の精神を伝えながら、古美術から現代美術の展覧会、庭園「鶴舞園」が織りなす四季の風情、別荘「清遠閣」の京風木造建築の美、さらには北前船により栄えた酒田の歴史まで楽しめる、芸術・自然・歴史の融合する美術館となっています。
【国指定名勝】
本間氏別邸庭園(鶴舞園:かくぶえん)
文化十年(1813)、四代・本間光道が築造した鳥海山を借景とする池泉回遊式庭園。池の中島に鶴が舞い降りたことから、藩主酒井侯により「鶴舞園」と名づけられています。庭園の整備は、冬期間に港で働く人々の失業対策事業として実施されました。北前船が運んできた佐渡の赤玉石や伊予の青石などを配した、初夏の白ツツジ、秋の紅葉が美しい風情豊かな庭園です。
あずまやの赤松と春日灯籠
あずまや
春日灯篭
清水湧く池に遊ぶ鯉
清水湧く池に遊ぶ鯉
山灯籠から覗く出羽富士
山灯篭
出羽富士と称される鳥海山
上座敷前の佐渡赤玉石と伊予の青石
上座敷前の佐渡赤玉石と伊予の青石
月山五葉松に縁取られた月見石
月山五葉松に縁取られた月見石
月山五葉松に縁取られた月見石
沢飛び石と雪見灯篭
沢飛び石
雪見灯篭
鶴舞園の名を残す中島の松と太鼓橋
太鼓橋
太鼓橋と中島の松
庭の中心をなす蓬莱石と八つ橋
蓬莱石
八つ橋
庭の中心をなす蓬莱石と八つ橋
庇付きの鳥居と二段の滝
鳥居
二段の滝
屋敷の守り神社と神前灯篭
神社
神前灯篭
清遠閣(せいえんかく)
藩主酒井侯が領内巡視をする際の休憩所としてつくられ、大正十四年には東宮殿下(昭和天皇)がご宿泊されるなど、酒田の迎賓館としても使用されてきました。京風の精緻な造りと、大正ロマンを偲ばせるモダンな調度が心地よい建築です。
清遠閣内喫茶室
大正ロマンを偲ばせる清遠閣の中には喫茶室がございます。そこから庭園「鶴舞園」が一望でき、景観が時をわすれさせてくれるような時間を提供しております。オリジナルの珈琲や、抹茶とお菓子のセットもご用意しております。
創業40年の「たんばや製菓」さんが、プレミア感があるカステラ「北前かすてら」を誕生させました。
2023年6月28日から発売開始した[北前かすてら]。
北海道産の小麦粉、砂糖も北海道オホーツク産の甜菜(てんさい)から作った含蜜糖100%を使っており、
卵も庄内産ものを使っていて3社から提供してもらい、添加物も使用していないので美味しさと体に良いお菓子作りで、
珈琲と抹茶にも合うかすてらを作りました。
是非、お庭をながめながらごゆっくりひと時を過ごすください。
★珈琲または抹茶をご注文いただいた方に限り、プラス¥100で「北前かすてら」1切れを追加できます。(なくなり次第終了)
- 本間美術館公式ブログにて取材記事を掲載しております。
- ▶︎こちらから
鶴舞園と清遠閣を建てた本間家4代光道について
宝暦7年(1757)~文政9年(1826) 70歳没
本間家三代 光丘の長子として生まれ、その跡を継いで本間家の隆盛を確たるものにした。
◎文化元年(1804)
酒田大火・鳥海噴火 罹災民に4700貫文を無利子貸与。3万両を献金。
◎文化5年(1808)
船場町に新問屋、本間船6隻建造、蝦夷地・津軽藩・南部藩と交易。
◎文化10年(1813)
濱畑の谷地に別荘(現清遠閣と鶴舞閣)を築造。丁持たち・沖仲仕たちの冬期失業対策事業であった。
◎晩年
俳人常世田長翠を酒田に安住させ、自らも「美杜季」と号して俳諧を嗜んだ。
・永き日や阿字観の目も蕩(とろ)けたり
・花に句に一言主(ひとことぬし)となりたまへ
美術展覧会場
館収蔵品の他、県内外の作家や多様な分野の美術作品を紹介しています。
年間の展示スケジュールについてはホームページでご確認下さい。