収蔵作品データベース
2019.01.27
江戸時代の酒田は、北前船の西廻り航路によって日本海側の交易を一手に握る商業都市として栄えていました。酒田港からは、最上川水運によって運ばれてきた内陸地方の紅花や大量の米を積んだ船が上方や江戸に向かいました。そして帰りには様々な物資とともに、京都・大阪・江戸の雅な文物がもたらされています。今日、庄内地方でみられる雛人形に代表される「京人形」の多くは、こうした航路により豪商などに伝わったものと考えられます。本展では、北前船文化の象徴とも言える庄内の古典人形を一堂にご紹介します。