公益財団法人 本間美術館は、「公益」の精神を今に伝え、近世の古美術から現代美術、別荘「清遠閣」の緻密な木造建築の美、「鶴舞園」、さらには北前船の残した湊町酒田の歴史まで楽しめる芸術・自然・歴史の融合した別天地。

公益財団法人 本間美術館

Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館

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公益財団法人 本間美術館 [山形県 酒田市] > 新着情報

【次回展覧会】徳川家と大名家の美

2023.10.16

次回展覧会徳川家と大名家の美

本間美術館には、昭和22年(1947)の開館以来、本間家や多くの蒐集家からのご寄贈、76年に及ぶ美術館活動の中での収集によって、約3,000件もの幅広いジャンルのコレクションが収蔵されています。その中には、戦国武将や大名家にゆかりのある書画、茶道具、武具、婚礼調度など、歴史的にも貴重な品々があり、特に、本間家が財政難に苦しむ庄内藩や米沢藩をはじめとする東北諸藩などに大名貸しを行い、財政改革に尽力した功績などによって拝領した名品は必見です。

本展では、現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」にあわせ、当館所蔵の徳川家康の手紙をはじめ、家康に連なる徳川家、庄内藩主酒井家、米沢藩主上杉家などの大名家にゆかりのある美術工芸品や歴史資料を紹介します。

徳川家や大名家の華やかな美の数々をお楽しみ下さい。

 

関連企画 

(1)鷹匠・松原英俊氏による講演会「鷹と生きる」

 日 時:10月28日(土)午後2時~3時30分

 会 場:清遠閣

定 員:先着50名

料 金:無料 ※要入館券

申 込:お電話(Tel.0234-24-4311)にてお申込み下さい。

 

(2)学芸員のギャラリートーク

日 時:11月12日(日)午前11時より

会 場:美術展覧会場

料 金:無料 ※要入館券、自由参加

 

鷹匠・松原英俊氏による講演会「鷹と生きる」開催のお知らせ

2023.10.03

鷹匠・松原英俊氏による講演会「鷹と生きる」開催のお知らせ

クマタカで狩りをする国内最後の鷹匠として知られる松原英俊氏を講師に迎え、徳川家康も好んだ「鷹狩り」には欠かせない「鷹匠」についての貴重なお話が聴ける機会となります。多くの方のご参加お待ちしています。

館報第79号(10-12月号)

2023.10.02

館報第79号(10-12月号)

館報第79号(10-12月号)が発刊されました。当館の友の会会員の皆様にはお手元に届いている頃かと思います。

本号では、1020日(金)より開催の企画展「徳川家と大名家の美」の見どころを紹介しています。またイベントでは、鷹匠・松原英俊氏による講演会「鷹と生きる」(要申込)、学芸員によるギャラリートーク、鑑賞プログラム「江戸時代の酒田へタイムスリップ」を開催しますので、ぜひご参加下さい。

秋の行楽シーズンは、ぜひ本間美術館へお越し下さい。

※館報は、酒田市内を中心に県内の関係施設に設置していただいております。

    

【次回展覧会】武田史子銅版画展

2023.09.06

次回展覧会武田史子銅版画展

このたび、本間美術館は23年の時を越えて、再び武田史子銅版画展を開催いたします。武田氏は絵を描くことが好きな子供時代から、多摩美術大学から東京藝術大学に進み、そこで銅版画と出会い、版画家を目指すことになります。東京藝術大学大学院を修了後から、国内外の版画公募展にて多くの受賞を重ね、リュブリアーナ国際版画ビエンナーレに招待出品されるなど、現代版画界を代表する作家の一人として活躍されています。

当館は2000年に、武田氏が銅版画の魅力と独自の幻想的な世界を紡ぎ始めた時代の、1989年の東京藝術大学卒業制作から近作までを網羅した展覧会を開催いたしました。

本展は、前回を引き継いで2001年から昨年までの作品50点に初期の作を追加して構成いたします。エッチング、アクアチントの技法に、ときに手彩色を加えた銅版画は、武田氏が「日常と空想の狭間の表現を大切にしている」と語るように、内面を深く観照して生み出された風景や静物は、銅版画特有の微妙な黒の諧調で美しく、静謐で豊かなイメージで紡がれ、武田氏独特の世界を創り上げています。ご堪能いただければ幸いです。

 

◆関連イベント

武田史子氏によるアーティーストトーク

日時:910日(日)午後2時より

会場:美術展覧会場

※予約不要、入館券が必要となります。

【次回展覧会】三都の絵画 -江戸・京都・大坂-

2023.07.18

次回展覧会三都の絵画 -江戸・京都・大坂-

250年におよぶ平和で安定した社会が続いた江戸時代は、活発な経済活動により商品経済の中心地としての都市が発達した時代でした。中でも、天皇と公家が住み、800年の歴史と伝統を誇る王城の地・京都。古い歴史の上に江戸時代には経済都市、商人の都として発展した大坂。そして、将軍のお膝下、武門の都としてめざましい発展を遂げた江戸。

この三都が江戸時代を通して鼎立しながら独自の特色ある都市文化を生み出していきます。

また、江戸は文化芸術が発展を遂げた時代でした。250年間には文化芸術の担い手や享受者が、武家や公家、町衆の上層階級から、町人、農民など庶民階級まで広がり、文化芸術は中央から地方へ津々浦々まで浸透していきました。特に、芸術の中で絵画が江戸以前と比べて多彩な発展を遂げています。前代より続いた狩野派と土佐派の他に、琳派、浮世絵、写生画、文人画、洋風画など、さらに奇想と言われる異才溢れる画家たちも活躍し、多くの流派と画家たちが多種多彩な作品を生み出した江戸は絵画の黄金時代でした。

そして、時代を代表する画家たちの多くが、三都を活動の場とし、都市の享受者たちの支持を得て、それぞれ都市の歴史と文化・伝統を背景に特色ある絵画が描かれました。

本展では、三都の絵画の独自性を探るとともに、江戸絵画の豊饒さを楽しんでいただければ幸いです。