Homma Museum of Art芸術・自然・歴史の融合/公益財団法人 本間美術館
企画展のみどころ

三都の絵画-江戸・京都・大坂-
- 会期/2023年7月21日(金)~9月5日(火)
- 本間美術館・美術展示会場
- 主催/公益財団法人 本間美術館
- 共催/山形県・(公財)山形県生涯学習文化財団
- 後援/酒田市・酒田市教育委員会
- 開館時間/午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
- 入館料/一般/1,100円(990円)
- 高・大学生/500円(450円)
- 小・中学生/無料
- ※( )内は15名以上の団体入館料
- 上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」もご覧いただけます。
館長のギャラリートーク
◉日時/2023年7月23日(日)・8月20日(日)各日午前11時より
江戸
安田雷洲《赤穂義士報讐図》
江戸時代後期(19世紀)
酒田市指定文化財
中山高陽《塩釜観月図》
安永元年(1772)
酒田市指定文化財 個人蔵
狩野栄信《月下擣衣図》
江戸時代後期(19世紀)
個人蔵
司馬江漢《御茶水景図》
天明4年(1784)
酒田市指定文化財
京都
岸駒《猛虎図》
江戸時代後期(19世紀)
酒田市指定文化財
原在中《富士山之図》
文政3年(1820)
個人蔵
伊藤若冲《布袋図 香川黄中賛》
江戸時代中期(18世紀)
酒田市指定文化財
円山応挙《鼬図》
江戸時代中期(18世紀)
山形県指定文化財
長沢芦雪《狗児図扇面》
江戸時代中期(18世紀後半)
酒田市指定文化財
大坂
伝 木村蒹葭堂《溪亭垂釣図》
江戸時代中期(18世紀)
個人蔵
西山芳園《花鳥図》
江戸時代後期(19世紀)
個人蔵
岡田半江《米法山水図》
江戸時代後期(19世紀)
山形県指定文化財
森狙仙《梅母子猿図・松瀧見猿図》
江戸時代後期(19世紀)







250年におよぶ平和で安定した社会が続いた江戸時代は、活発な経済活動により商品経済の中心地としての都市が発達した時代でした。中でも、天皇と公家が住み、800年の歴史と伝統を誇る王城の地・京都。古い歴史の上に江戸時代には経済都市、商人の都として発展した大坂。そして、将軍のお膝下、武門の都としてめざましい発展を遂げた江戸。この三都が江戸時代を通して鼎立しながら独自の特色ある都市文化を生み出していきます。また、江戸は文化芸術が発展を遂げた時代でした。250年間には文化芸術の担い手や享受者が、武家や公家、町衆の上層階級から、町人、農民など庶民階級まで広がり、文化芸術は中央から地方へ津々浦々まで浸透していきました。特に、芸術の中で絵画が江戸以前と比べて多彩な発展を遂げています。前代より続いた狩野派と土佐派の他に、琳派、浮世絵、写生画、文人画、洋風画など、さらに奇想と言われる異才溢れる画家たちも活躍し、多くの流派と画家たちが多種多彩な作品を生み出し、江戸は絵画の黄金時代でした。そして、時代を代表する画家たちの多くが、三都を活動の場とし、都市の享受者たちの支持を得て、それぞれ都市の歴史と文化・伝統を背景に特色ある絵画が描かれました。本展では、三都の絵画の独自性を探るとともに、江戸絵画の豊饒さを楽しんでいただければ幸いです。