再現描写と内面表現の両立に努めてきた洋画は、大正時代になると個々の作家の自由な見方と表現が尊重されるようになります。大正後期から昭和初期には、多くの作家が渡欧し新しい知識と技術を学ぶことで、洋画は成熟期を迎えました。
以後、戦争や不況など世界的に不安定な中で、時勢と向き合いながら美術団体の分立派生を繰り返し、多くの洋画家たちが日本の絵画表現の可能性を模索しています。
本展では、大正から昭和にかけて活躍した洋画家たちの小品油彩画を中心にご紹介します。
新たな絵画表現を模索し創造した洋画家たちの、個性豊かな作品をお楽しみ下さい。